みぞおちの辺りが甘い食べ物ばかり欲してる HN:みつや
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「良い頭は、良い食事から成り立つ」
そうは言うが、なかなかこれが難儀なものなのだ
気付いたら凹んでいた後頭部の絶壁
頭の悪さはこのせいなのだと、母を恨みがましく思う
しかし今更骨格を変形することもできないので
結局大人しく食事療法から始めてみた
僕は常々、語彙力がないと思っている
これをどうにかするにはやはり
身をもって言葉を体に取り込むことであろう
こしひかりの袋を引っ張り出して
米の一粒一粒に熟語やことわざを書き込む
なかなか骨を折る作業だが
声に出してみることで相乗効果も期待できると思う
あとはそれを食うだけだ
この食生活を僕は三日坊主になることなく継続している
三度の食事だけじゃ飽き足らずに
テレビのCM中も
通学途中の電車でも
しまいにはトイレの中でさえもボリボリ食っている
携帯用の米には、あらかじめ難読熟語なんかが記入済みだ
ある日、彼女の部屋に遊びに行って
この食事療法の効果のほどを彼女に力説した
片手にはもちろん、「MY米袋」
話しに熱が入るとつい、口に含んだ米がふっ飛んだ
その内の数粒が彼女の口の中にも入ってしまった
しかし食事療法の影響のせいなのか
それでも動く口が止まらない
テーブルを挟んで向い側の彼女は
酸いも甘いも噛み分けたように笑いながら
僕の口から弾け飛んだ米粒を飲み込んでいた
食事療法は愛をも育むのか 素晴らしい
僕は、そうかそうかと満足げに一息ついて
「ちょっとトイレへ」と立ち上がった
用を足しながら
彼女にも食事療法を薦めてみようか、なんて考えた
ポリポリと米を咀嚼しつつ部屋へ戻ると
彼女は物影に隠れ、ミネラルウォーターで口をゆすいでいた
何とはなしに、恥ずかしかった
そうは言うが、なかなかこれが難儀なものなのだ
気付いたら凹んでいた後頭部の絶壁
頭の悪さはこのせいなのだと、母を恨みがましく思う
しかし今更骨格を変形することもできないので
結局大人しく食事療法から始めてみた
僕は常々、語彙力がないと思っている
これをどうにかするにはやはり
身をもって言葉を体に取り込むことであろう
こしひかりの袋を引っ張り出して
米の一粒一粒に熟語やことわざを書き込む
なかなか骨を折る作業だが
声に出してみることで相乗効果も期待できると思う
あとはそれを食うだけだ
この食生活を僕は三日坊主になることなく継続している
三度の食事だけじゃ飽き足らずに
テレビのCM中も
通学途中の電車でも
しまいにはトイレの中でさえもボリボリ食っている
携帯用の米には、あらかじめ難読熟語なんかが記入済みだ
ある日、彼女の部屋に遊びに行って
この食事療法の効果のほどを彼女に力説した
片手にはもちろん、「MY米袋」
話しに熱が入るとつい、口に含んだ米がふっ飛んだ
その内の数粒が彼女の口の中にも入ってしまった
しかし食事療法の影響のせいなのか
それでも動く口が止まらない
テーブルを挟んで向い側の彼女は
酸いも甘いも噛み分けたように笑いながら
僕の口から弾け飛んだ米粒を飲み込んでいた
食事療法は愛をも育むのか 素晴らしい
僕は、そうかそうかと満足げに一息ついて
「ちょっとトイレへ」と立ち上がった
用を足しながら
彼女にも食事療法を薦めてみようか、なんて考えた
ポリポリと米を咀嚼しつつ部屋へ戻ると
彼女は物影に隠れ、ミネラルウォーターで口をゆすいでいた
何とはなしに、恥ずかしかった
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道路に捨てられた タバコ
雨で濡れてふやけて溶けた
日々吸収してゆくコンクリートは
ついにニコチン中毒となった
それは
お祖母ちゃんが乙女だった頃の 地面のハナシ
私は縁側に座って
真っ赤に熟れたスイカを食べる
わざと汁を滴らせて
地面にボソリとした染みをつくるのが 好き
お祖母ちゃんはきっと知らなかっただろうな
こぼれた汁に群がる蟻も
種が土の色と同化する様も
かつてニコチン中毒だったコンクリート
溜まりに溜まった白い煙を
今は地球の裏側に吐き出しているらしい
すでに亡き祖母にとっても
スイカにむしゃぶりつく私にとっても
そんなことはもう無関係である
等身大でいられる服を
地元のセールス品の中だけで探してた
シフトチェンジしなければと急かされて
それでもまだ
軌道修正できるきっかけが訪れるのを待ってる
ただの少女だったあの頃の自分
思い出す度 こむら返り
それでもまたループして
私はそこへ、いかなければならないのか
今はまだ
他人が捨てるゴミを手にしてニヤつくような
我を忘れた奴でいたい
地元のセールス品の中だけで探してた
シフトチェンジしなければと急かされて
それでもまだ
軌道修正できるきっかけが訪れるのを待ってる
ただの少女だったあの頃の自分
思い出す度 こむら返り
それでもまたループして
私はそこへ、いかなければならないのか
今はまだ
他人が捨てるゴミを手にしてニヤつくような
我を忘れた奴でいたい
ネズミもどきの尻尾を付けて
尻を振る お遊戯会
一人だけ身体の色が違うからと
恥ずかしながらも 引きずり出される
何を歌えばいいかわからない
というよりこんな歌は知らない
だから
これはこれ、それはそれ、仕方がない
嫌味にならない同情を切り売りして
泣きながら彼女の反応を伺う
申し訳半分の気持ちで
平気で嘘を吐きながら
あれもそれも私のものだとかき集め
生きてもいないぬいぐるみを「飼ってる」
数々の過去を紙に書いて燃やし
ルーツを探し始める ハタチ
小さく寂れた教会の 十字架が見下ろす先は
緑が茂る 丘の上
子供のように笑った君
くるくる吹き抜ける風に
髪が優しくゆらめいていた
親鳥がひな鳥を寝かす頃
ないしょ話を囁き合った
笑った君の表情と 僕の表情とが
似ていれば良いと思った
睫が落とす影の黒は
僕がこれまで見たどんな影より暖かかった
そっと近づく手と手のわけは
地球が気付かぬうちに回っているくらい 自然なことだった
恋をしていた 恋をしていた
星になった 君を見上げて
心が焼ける思いがした
伝えられなかった一言を
空に向かって絞り出した
胸の熱が冷めて固まるまで・・・
君の光の下で眠ろうと思った
緑が茂る 丘の上
子供のように笑った君
くるくる吹き抜ける風に
髪が優しくゆらめいていた
親鳥がひな鳥を寝かす頃
ないしょ話を囁き合った
笑った君の表情と 僕の表情とが
似ていれば良いと思った
睫が落とす影の黒は
僕がこれまで見たどんな影より暖かかった
そっと近づく手と手のわけは
地球が気付かぬうちに回っているくらい 自然なことだった
恋をしていた 恋をしていた
星になった 君を見上げて
心が焼ける思いがした
伝えられなかった一言を
空に向かって絞り出した
胸の熱が冷めて固まるまで・・・
君の光の下で眠ろうと思った