みぞおちの辺りが甘い食べ物ばかり欲してる HN:みつや
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
雨雲が忙しなく押し寄せて
射し 歪む 光の空
ケイコウトウの如く怪しげな
雷の前兆
家々が粗雑に窓を閉め
その響きに面をあげた
私以外の全てが
ヒューヒューと流れる
一粒雨が降るごとに
作り途中だったシロツメ草の冠は弱り
ヒューヒュー音が鳴るごとに
私の手元は焦りまごつく
ゴロゴロゴロと天の一喝
一瞬の鮮やかな明るみ
冠は手からくしゃりと落ちて
我慢できずに家へと駆ける
萎びくすみ始めたシロツメクサが
置いてかないでと束で泣く
「後ろ髪引かれる思い」を知った梅雨
夏が来れば忘れるだろうに
夏が来れば忘れるだろうに
忘れるだろうに
※未冠=ミカンムリ=ミカンノカンムリ=未完の冠
(言わずもがな造語です)
PR
この記事にコメントする