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みぞおちの辺りが甘い食べ物ばかり欲してる   HN:みつや
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お前は別に出なくてもいい と思うわけよ
心理学的に認められているように
確かに気分は少し浮上するけれど


人前で出したところで 同情されたがってんのかこのやろうって
思われるのは嫌だし
一人で出していたって
私の心のわずらいなんて こんなもんにしかならないのかって
諦めるのは嫌だし


おまけにお前はシチュエーションに凝る質だろ?
こぼれないよう上を向くなんて
カーテンの向こうの 窓の向こうの 線路の沿いの人がもし見たら
かなり滑稽に見えると思うよ
「まだ涙が出るうちは大丈夫」とか
「俺たちは泣くヒマすらないよ」とか
言いたい放題言われてもまだ 演技派女優を目指したがるの?


あ、ちょっと待ってよ
最後に、最後に一言だけ言わせてもらうとね
鼻水が出てきちゃう時点で
お前はもう女優失格なんだよ




【涙に物申す】

『涙で綴る物語 4』
このお題は【Toy Box】様よりお借りしました。
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一人暮らしを始めて一年
いつの間にか料理ができるようになった

人見知りだった私は何故か ご近所のアイドルになっていて
アパート内のオジチャン・オバチャン達に 気に入られている

醤油がきれたら 右隣のオバチャンにおすそ分けしてもらって
砂糖がきれたら 左隣のオジチャンにおすそ分けしてもらって
蛍光灯が切れたら 二階の兄ちゃんの手を借りた

大家さんも野良猫も見方につけて
いくつもの盾を手にして
一人暮らしの淋しさを紛らわしていた


「師走」


窓からはらはらと降る雪を見て
実家へ帰ろうかどうか 悩んだ

ほんの一回ボタンを掛け違えただけでこじれてしまった
私と家族の関係
孤独を埋めてくれるはずの 一番の愛情
そのたった一つを捨てて 一年前 私は家を出てしまったんだ

オジチャンも オバチャンも 兄ちゃんも 大家さんも 野良猫も 
たくさんの人が私に笑顔を向けてくれた
でも それじゃあダメだった
大事なものが 抜け落ちていたから


「大晦日」


とうとう淋しさも限界点がきた
静かなアパートの中で一人
百八つの煩悩の代わりに 百八つの涙の雫を落とした
それらを握り締め やっぱり実家へ顔を出そうと決意した


新年最初の目標はきっと    親孝行




こんな詩を書いておきながら、私はまだ実家暮らしです(笑)

『涙で綴る物語 4』
このお題は【Toy Box】様よりお借りしました。

「気にするな」 「気にするな」
心配性の私へ向けた あなたの言葉。
そう宥められる度
私の心からは 安堵の水が湧き出でる。

ふつふつふつ・・・

三日経ち 一週間経ち 一ヶ月経ち
水位がだいぶ上がってきた。
「なんて優しい人なんだろう」と
私はのん気に呟きながら 水面にプカプカと浮かぶ。

ふつふつふつ・・・

二ヶ月経ち 五ヶ月経ち 今現在
いつの間にか水かさは足が届かぬほどに増し
「どうしよう」 「どうしよう」
異変に気付き 私は怯え始めた。

「どうしよう」 「どうしよう」
「気にするな」 「気にするな」
もう足がつりそうなのに・・・?


「どうしよう」 「どうしよう」
「気にするな」 「気にするな」
もう息をするのも辛いのに・・・?


「どうしよう」 「どうしよう」
水面から必死に顔を上げた瞬間 私が見た光景は

「気にするな」 「気にするな」と
自身に言い聞かせている あなたの背中だった。



温かい言葉でも、放ちようによっては感じ方も変わる。
だから言葉の端くれの一つ一つに、神経が持っていかれてしまう。
それさえも気にするなと言われたら・・・?

『涙で綴る物語 4』
このお題は【Toy Box】様よりお借りしました。


水に飢えているって? すぐに朝露集めてくるよ。
葉っぱに一滴、一滴  茂みを渡り歩いて
お構いなしのヘンゼル・グレーテル


雨がもう三月も降らないの そろそろ水瓶も底をつきそう。
民のために、樹木のために、いきものたちのために、
雨乞いを
素足を傷つけ 舞う少女


本の表紙を閉じ、私はため息
邪心は生まれないものなのですか

何をしても恥がついてまわるから
とても世話焼きにはなれません
振り乱して 私は私に尽くすだけ


『涙で綴る物語 4』
このお題は【Toy Box】様よりお借りしました。

虫の音が響く夜に 泣いていたら
願いを叶えてあげられなくてごめんねと
申し訳なさそうに神様が言った


ぼんやり浮かんだ月を削り
お詫びにと、私の頬に降らせた


そんなの気にしなくていいのにと
建前を一応述べて、すぐさまベッドに逃げ込んだ


枕に右耳を深くうずめ 膝を折り眠った
濡れた手で星の砂をつかむように
月の欠片を頬にひとすじこびり付かせたまま





私が寝ながら泣くときは、仰向けでたいてい右手の甲を額にあてています。
そんなの誰も興味ないですよね(笑)
でもなぜか、額に手をやると落ち着きます。

『涙で綴る物語 4』
このお題は【Toy Box】様よりお借りしました。


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